エノキ

 せつめい 
 エノキは柏崎の海岸に近い所でよく見かけます。太く大きな木もめずらしくありません。また、海風を受けながら育ったためか、盆栽(ぼんさい)の木のような形のよいものも見かけます。


 柏崎では「よろんご」と呼ばれて親しまれた木です。昔、殿のさま(高田藩-たかだはん)が柏崎から直江津までの海岸に防風林(ぼうふうりん)として植えさせたという話も伝わっています。
 また、昔、街道(かいどう)の一里塚(いちりづか-1里は約4q)の目印にエノキを植えた話も伝わっています。南鯖石地区には「えのき峠」という地名があり、そこには大きなエノキの木がありました。
 それから、エノキの葉は日本の国チョウ(その国を代表するチョウ)オオムラサキの幼虫が、食べて育ちます。

 オオムラサキは、エノキが生えている柏崎でも、たまに見かけますが、私は写真撮影に成功していません。上の写真は友達から、かりたものです。

詳しい解説
   
    かんさつ

◎葉を観察しましよう。葉は小枝に互い違いについています。

@葉を観察して特徴(とくちょう)を2つあげてみましょう。下の写真を参考にしてください




A葉の特徴としては
○葉の上半分のみ、ギザギザがある。
○葉の左右が対称(たいしょう)でなく、ゆがんだ形のものが多い。
○葉のもとから3本のふとい脈(みゃく)が目立つ。

B虫こぶのついた葉が時々見られます。


◎花は4〜5月に咲きます。目だたない花ですが、オバナとメバナがあり、雄花が先に咲きます。


○メバナとオバナが同時に咲かないのはなぜでしょうか。自分の花粉ではなく他の木から飛んでくる花粉をもらって立派な実をつけるためかな。

果実
◎実を観察しよう。


@はじめは青い実ですが、のちに、だいだい色となります。

Aお年寄りの方に子どものころにエノキの実を食べたり、ヨロンゴ鉄砲を作って遊んだことがあるか聞いてみましょう。