柏崎刈羽少年少女オリンピック
                    上石黒  小山栄司

この大会は、柏崎・刈羽郡の小学校5・6年生を主体とした陸上競技で柏崎のグラウンドで華やかに開催された。
出場種目は、はっきりとは憶えていないが100m、200m、400mリレー等があった。
私も学校の代表選手の一人として、毎日、砂一つ入っていない粘土質の狭いグラウンドで練習に励んだ。
大会前日には小岩峠越えて柏崎に行き、天屋旅館に泊まるのが楽しみの一つであった。旅館も広かったが、風呂は5・6人はいれるような大きなものであった。食事の時に生魚がでてとてもうまかった。正月にならなければ生魚が食べられなかった時代だから無理もなかった。
いよいよ、大会当日、みんな日頃の腕前を発揮しようと張り切っている。しかし、グラウンドが砂が沢山はいっていて足がとられて思うように走れない。総合成績は後ろから数える方が早かった。
「負けて、くやしい」みんなが歯をぎりぎりいわせて悔しがったが仕方がなかった。「来年こそ」という気持ちであった。

           
 「石黒校の百年の歩み」より