オシドリ
暮らしとの関わり
 オシドリを含めてカモ類は石黒ではあまり見かけない鳥である。繁殖期でないと目立たないので見てもオシドリと分からないことも多いのであろう。
 昔は、落合川によく見られた。

 筆者は以前に下石黒の川の上に張られた架空索道のワイヤに衝突して落下するオシドリ〔繁殖期のオス〕を目撃したことがある。死骸を拾って詳細に観察したがその羽の美しさに驚いた記憶がある。
 昨日、石黒の畑にサトイモを植えに行った。前々日の村の道普請と翌日の冬囲い竿置場つくりでいささか疲れがたまっていて気が進まなかったが種イモの葉が開いていたので行かざるを得ない。
 あいにく朝から小雨模様の天気であった。畑のサク切りをするにも雨で土が粘って鍬について離れないので例年より骨の折れる作業であった。
 夕方、仕事を終えて帰宅の途中上石黒のはずれで田植え前の水田にカモらしい姿を妻が見つけて車を止めてカメラの望遠レンズで確かめるとオシドリのオス3羽であった。夕方で雲が厚く撮影条件は良くなかったが何とか撮影できた。
 気の進まないサトイモ植えであったが、思わぬ出会いに恵まれた。

ビデオ資料 水田を泳ぐオシドリ
ビデオ資料 つがいのオシドリ

〇ビデオ思慮 田植え後の水田のオシドリ
(写真撮影 2015.5.19 上石黒)




           繁殖期のオスとメス

写真   道郎

             オス

写真2015.5.19上石黒 水田

               オス-2

写真2015.5.19上石黒 水田

解 説
カモ科
 日本全国の山の森林に囲まれた渓流や湖沼などにすむ。
 全長40〜45p。繁殖期のオスは非常に美しい。とくに、背にはオモイバと呼ばれる銀杏の葉のような形の羽がある。〔右上写真〕
 営巣は大木の穴でおこない6〜8月頃に1腹7〜12個の卵を産む〔営巣を木の穴で行うことを発見したのは昭和天皇であると伝えられる〕孵化した雛は水上に下りてメスに養育される。
 餌は雑食で水草の根、草木の種子、水生の昆虫等で特にドングリを好むことが知られている。非繁殖期のオスは地味な羽になるが嘴が赤いことで区別できる。
 「おしどり夫婦」という言葉があるが、オシドリは毎年ペアを変えるといわれる。



    前からの姿
写真2015.5.19上石黒 

    斜め横からの姿
写真2015.5.19上石黒 

    後ろからの姿
写真2015.5.19上石黒