ホトトギス | |
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暮らしとの関わり
春になると南から渡ってくる夏鳥で、大きな声で啼くのでその存在は容易に知れる。そして、数も少なくないがその姿を見ることは多くない。あの林やこの林から、“東京特許許可局”と聞きなせる誰にも分かる歌声が聞こえる。たまに林から林へ飛ぶ姿を目撃するが啼いているところを見ることはない。最近極端に数を減らしている同じ仲間のカッコウは電線の上などで啼いていて姿を見ることはできた。それに比べたら本当に鳥見人泣かせの鳥である。 |
解 説 カッコウ科 インドから中国南部に越冬する個体群が5月頃になると日本まで渡ってくる。他の夏鳥に比べて遅い。鳴き声は大きく盛んに鳴くので渡来した時期は容易に知れる。 全長は28pほど。ひよどりよりも少し大きい。頭部と背中は灰色で翼と尾羽は黒褐色。胸と腹は白色で黒い横島が入る(上写真)。目の周りには黄色いアイリングがある(上写真)。ウグイスに托卵する習性がある。 鳴き声は「キョッキョッ キョキョキョキョ!」と聞こえる。 別名としては「不如帰」がよく知れているが中国の伝説にもとづく。 電柱にとまっている姿-2 ![]() 写真2016.6.24 長谷川 ところで、筆者のホトトギスに対する印象には少々偏見がある。中学生のころに公民館から借りて読んだ徳富蘆花の「不如帰」からの影響、漱石の書簡集を通して知った正岡子規、そして、筆者の子どものころ(1945)には、結核で若くして亡くなる人が村にいたこともあってか、ホトトギスというと「鳴いて血を吐くホトトギス」という言葉を思い浮かべてしまうのだ。 鳥にせよ、人にせよ、たわいもない話題が、その後の印象を長く左右することは、留意すべき事であるようだ。 |