フキの雄花との雌花
雄 花       雌 花
1 雄花は小花が隙間なく並んで、球形になっている。
2 色は黄色
3 大きくならずに枯れる

1 雌花は小花の間に隙間があり、いびつな形である。
2 色は白っぽい
3 大きくなりタンポポに似た種子を飛ばす
                     −MEMO−
※ 山菜として好まれるのは、雄花か雌花か地方によって異なる。だが、実際に食べてみると大した違いはない。ただ若干雄花の苦みが強いようにも思われるが、それは人それぞれの好みの問題である。形や色から美味しそうに見えるのは雄花だ。いずれにしても、とくに優劣をつけるほどのものではない。
 フキも雌花ばかりが山菜として採取されると、種子撒布が減り、植物体としての生命の営みに影響もあろう。筆者の故郷石黒では、昔から雄花を好んで食べた。フキは、トウの後に出る葉の柄が長く山菜として食材としてされてきた貴重な野草であった。ことによると、雄花のフキノトウが主に取られてきたのは個体の減少を防ぐための昔の人の生活の知恵であったのかも知れない。


写真2006.4.23上石黒 作成 HP石黒の昔の暮らし編集会  文責 大橋寿一郎