ナマズ(マナマズ)
暮らしとの関わり
 ナマズは石黒には生息していないので、筆者にはとても興味ある魚だ。とはいえ、高校生時代に現在の剣野町のあたりの池にナマズ釣りに下宿先の知人と出かけたことがある。釣り上げたときの感動が記憶にないのでおそらく釣れなかったのであろう。
 それから、筆者が本種をまじまじと見たのは、やはり高校生のころで生物担当のT先生が理科室の水槽に入れて置かれたかなり大きなナマズであった。
 その後60年近く生きているが、一度も出会うことはなかった。
 ところが、先日(2015.6.2)の夕方、散歩がてらに近くの水路沿いの小道を上流に向けて歩いていると40pほどの鯉らしき魚が上流へ向けて悠々と泳いでいるのが目に留まった。いやに痩せた奴だなぁ、と思ってよく見ると長いヒゲがあることからナマズであることが分かった。
 ナマズは50mほど上流に上ったところで大株のノイバラが水路にのめりこんでいる奥に入ると20分ほど待っても出てこなかった観察を切り上げた。
 あいにく水が少し濁っていたので鮮明な画像は撮れなかったが、ビデオにも撮ることができたので興味のある方はご覧いただきたい。

参考資料→ビデオ-ナマズ

(写真 2015.6.2柏崎市)


解 説
ナマズ科
 北海道と沖縄を除く各地の河川や湖沼、用水路などに生息する淡水魚。
 食性は肉食で小魚、昆虫、カエルなどを餌とする。
 頭部は扁平で長い口ヒゲをもっていて、体全体をくねらせてゆったりと泳ぐ。口ヒゲは餌を捕るときに働く機能があるという。
 体にはウロコはなく、表面はぬるぬるとした粘液で覆われている。体色や斑紋は変化に富み様々である。
大きいものでは全長60pにも達する。一般に雌の方が大きい。
 基本的には夜行性で昼間は岩陰や水草などの物陰にひそんでいることが多い。
 繁殖期は5〜6月で繁殖行為は独特で雄が雌の体に巻きついて行う。
 別名「マナマズ」。