カジカガエル
暮らしとの関わり 　石黒では「カジカ」と呼んだ。石黒川には全域にわたって生息する。 　初夏の頃になると、川辺でのどかな鳴き声が聞こえる。 　遠い、少年時代の川遊びの舞台には、欠かせないBGMとしても忘れられない鳴き声である。 　石黒でも昔、鳴き声を聴くために、川から捕らえてきて家で飼った人もいたが、うまくいかなかったという話も伝わっている。 （写真　2007.5.29　落合川） 　　　　　　　　　　　　　　　寄合川 写真　2007.5.29　落合川	解　説 アカガエル科 　本州、四国、九州に分布し山間のきれいな谷川にすむ。 　体長は３〜７�pで脊がわは灰褐色で黒っぽい斑点があり、腹は灰色である。指には吸盤があり岩などを簡単にのぼる。前足には水かきはない。 　繁殖期は６〜８月で谷川の水のよどみの石の下に卵のかたまりを産む。卵の数は約５００個ほど。オタマジャクシは尾が長く早い流れの中でもよく泳ぐことができる。 　雄の鳴き声は美しく昔から詩歌にも詠まれてきた。