ウスバキトンボ
暮らしとの関わり
 昔は、9月ごろ、学校のグランドには無数のウスバキトンボが飛び交っていた。オレンジ色に見えるハネが秋の日射しに耀いて美しく見えたことはよく憶えている。
 また、風にのるような感じて飛んでいるので手でつかまえられそうに見えたが意外とすばしこかったことも忘れない。たまに捕まえたが軟弱なからだのつくりであったことを憶えている。
 今日では、当時のような大群は見ることは出来ないが上右上の程度の群れは時々目にする。
 ウスバキトンボは、未だその生態は明らかにされておらず、南方の島から海を越えてやってくるとも言われているが、軽い体と広いハネを風にのせやって来るとしたらそれほど驚くべきことではないように思う。
 上の写真は2005年の8月10日に落合集落で撮った。

 
解 説
トンボ科
 日本全土に分布。
 真夏には
日本全国に見られるトンボ。
 体長5pほどの中型。ハネは透明で薄くからだの割に大きい。全身がうす黄褐色である。
 水辺にとどまることはなくどこでも見られる。ほとんど1日飛び回り、グライダーのように風に乗る感じで飛翔する。
 毎年、春になると南日本で成虫が発生し九州、四国では4月中旬に飛び始め生息地を広めていく。その生態については未だ明らかにされていない。

 新潟県には7月頃から見られる。
 名前の由来はハネが薄くからだが黄褐色であることによる。