シオカラトンボ
暮らしとの関わり
 誰にとっても、子どもの頃から最も多く目にしたトンボはシオカラトンボであろう。交尾で連結した姿も多く目にしたので♂♀の違いも自然に知ることが出来た。
 タネ〔家の脇にある池〕の周りの雑草で時々羽化する姿も見られた。また、産卵のために夏になると雌雄そろってやってきた。メスが産卵している間オスがその周りを飛んでいた。

写真上2005.7.23.下石黒

解 説
トンボ科
 日本全土に分布する最も普通にどこででも見られるトンボ。
 体長50〜55mm。体の特徴は、メスを俗にムギワラトンボと呼ぶが、オスの未熟個体はメス同様のムギワラ色で成熟するに従い黒くなり白粉を生じる。 そのため雄雌の区別は意外に難しい。最も確かなのはメスの第8節の膨らみ〔上写真下〕であると言われる。
 成虫の寿命は長くて30日ほど。幼虫は池、湿地、水田、溝、水溜りなどで生育する。幼虫の体には毛が生ていて体長は短い。幼虫で越冬する。
 名前の由来は成熟したオスの塩を吹いたような体色による。