ヒメホソアシナガバチ
暮らしとの関わり
 石黒で昔からヌカバチと呼んでいるハチに似ている。
 秋に、キノコの撮影に雑木林に入って長い巣に出会って驚いた。
 子どもの頃から今までに初めて見た巣である。図鑑で調べてヒメホソアシナガバチであることが分かった。
 従来から希少種という情報もある一方、現在はアシナガバチが減少して、このヒメホソアシナガバチが増えているという情報もある。たしかに、筆者の子どもの頃には見たことのないハチである。
 また、台湾では、もともと本種が多くアシナガバチは少なかったことから、温暖化の影響が考えられるとの見方もある。
 性質は、小さいが攻撃的で、筆者の経験では痛みも意外に強い。

〔撮影日2007.8.23下石黒〕

 
        ヒメホソアシナガバチの巣1

撮影日2007.8.23下石黒

        ヒメホソアシナガバチの巣2

撮影日2007.10.5 下石黒

解 説
スズメバチ科
 本州から九州まで分布。
 体長11.0〜16.0mm。やや小型で細長い体形(特に雄)、全体に淡い黄色の体色が特徴のアシナガバチ。
 近似種のムホンアシナガバチとは、本種の顔面に縦線紋があること、〔上の下写真〕また、触角の先端が細くならず尖らないこと(下写真)、腹部のも斑紋の輪郭が明瞭なことなどがある。
 巣は樹木の葉の裏や細い枝にぶらさがり、細長く、長さ30pに及び育室数は500を超えるものもある(左写真)



区別点-細くならない触角先端


    空の巣

撮影日2007.10.5下石黒

比較→ムホンアシナガバチ

撮影日2007.8.7下石黒