ツエタケ
暮らしとの関わり
 雑木林の多い石黒ではツエタケはよく見かけるキノコであるが、食べる習慣は伝わっていない。
 柄は硬く丈夫であり引き抜くと柄の下部のふくらみの先に長い根のようなものが伸びている。
 話によると、傘の部分は炊き込みご飯やお汁にし、柄の部分は塩漬けやキンピラ料理にするとおいしいそうだ。傘と柄を別の料理に使うなど珍しいキノコである。

〔写真2005.10.6 大野〕


            広いヒダ

写真2005.10.6 大野


写真2010.10.8 寄合

解 説
キシメジ科
 夏から秋にかけて広葉樹林などの地上に発生する。
 傘の直径は4〜10p。初めはマンジュウ形であるが後に平らになる。平らななった後も中央部がやや山形に盛り上がる(上写真)
 傘の表面にはシワがあって湿っているときには粘りがある。傘の色は淡褐色から淡灰褐色。裏のヒダは幅がひろく灰褐色から白色(左写真)
 柄の基部はふくらみ(下写真)下部は根状に地中深く伸びる(左下写真)珍しい性質のキノコ。
 名前の由来はその柄に続く長い根による。
 食用となる。


   柄基部のふくらみ

写真2010.10.8 寄合