トンビマイタケ
暮らしとの関わり
  ブナ林の多い石黒では珍しいキノコではない。マイタケと共に昔から食用としたが、トンビマイタケは幼菌のうちに採らないと堅くて食用とならなかった。
 また、煮るとキノコも汁も黒くなるなど食用としてはマイタケには及ばない。傘裏の白い部分に触ると黒く変色する特徴がある。
 時には巨大な株に出会うこともある。〔参考写真〕

〔写真2003.8.23撮影者政栄〕

解 説
タコウキン科
 夏から秋にかけてブナの大木の切り株や根本に群生する。
 太い柄から扇状の大きな傘を上下左右に張り出し、径40p以上にも達する。
 傘の径は5〜15p、厚さは1p以内。表面は薄い茶褐色〜トンビ色でシワを帯び、放射状の線紋と同心円状の環紋をあらわす。〔上写真右下〕傘裏の白く触れると黒く変色する。
 柄は太く短く傘部と区別点が不明確。老菌になると黒く変色する。 
 幼菌は味もよく食用とされるが中毒例もあり生に近い料理法では食べないことと多量に食べないことなどの注意が必要。