オオワライタケ
暮らしとの関わり
 石黒ではブナ林などで見かける。こがね色で大ぶりなためよく目立つキノコである。(※大きさは右端の傘上の車の鍵と比較)
 有毒で多く食べると、神経系統を刺激して視力障害、幻覚、幻聴など神経の異常興奮から狂騒状態になるといわれる。
地域によっては水にさらして食用とするところもあるという。 名前の由来は大型のワライタケの意味。
 昨日、政栄さんより情報をもらい、さっそく、下石黒のタキノフチに行ってみると杉の大木の根基に巨大化したオオワライタケがあった。聞けば、上の写真も同じ場所であったとのこと幼菌と老菌では大いに印象が異なるものだ。
 昨日、大根蒔きに石黒に行ってタキノフチに立ち寄ると昨年と同じ場所にオオワライタケが見事な姿で生えていた。昨年より、ほぼ一か月も早いが成菌(キノコの食べごろという意味)となっていた。とはいえこれは毒キノコである。

〔2006.10.22下石黒 撮影者政栄〕


                成菌

写真2013.9.9 下石黒

             巨大な老菌


写真2012.10.4下石黒

解 説
フウセンタケ科
 夏から秋にかけて広葉樹や針葉樹の切り株や枯れ枝に束になって生える。肉は汗臭いような匂いがあり苦味がある。
 傘の径は5〜15p。半球形〜まんじゅう形からほぼ平らに開く。
 傘の色は黄金色〜黄褐色で繊維状の紋を現す。ひだは密生し初め黄色のちに明るいさび色となる。
 柄は5〜15pで根本が太く、色は傘より淡く上部にツバがある。で、視力障害など中枢神経系の中毒症が現れるとされる。

※ワライタケというキノコもあるがヒトヨタケ科で姿は異なる。名前はその毒性が中枢神経に影響を与えるという共通点からつけられたものであろう。(編集会)



     ひだの様子
写真2013.9.9 下石黒

      巨大な老菌

写真2012.10.4下石黒

        断面
写真2013.9.9 下石黒