ノウタケ
暮らしとの関わり
 落合の嶺山の林内で出会った。一カ所に十数個が群生していた。すでに柄ばかりになった老菌もあれば芽生えたばかりの幼菌もみられた。
 幼菌はお菓子のように、成菌はアンパンのようにも見え、表皮がとれた老菌は獣の糞のように見える。
形はずんぐりしていて頭部と柄は区別しにくい。
(撮影日2010.9.19 落合 )


        食べ頃ノウタケ

写真2010.9.19落合

     胞子を飛ばす老菌


写真2010.9.19落合

         幼菌〜老菌

写真2010.9.19落合

解 説
ホコリタケ科
 梅雨期〜秋にかけて林内の落ち葉の多い地上に群生する。
 高さ6〜10p、径5〜8p。頭部は横長の球形から頭形。表面は茶褐色または赤褐色でなめし革のような手ざわりがする。
 菌の内部は初めは白くはんぺん状であるがその後多量の液体を出して乾く。そして表皮の所々が破れて古綿のような内部が露出して胞子を煙のように放出する(左下写真)
 最後は表皮はなくなり頭部のほとんどは飛び散り柄だけが残る(下写真)
 断面の肉が白いときには食用となる。
 名前は形が動物の脳に似ていることからつけられたのではなかろうか(左上写真)


   老菌の柄の部分
 写真2010.9.19落合