コガネタケ
暮らしとの関わり
 11月の末に、タキノフチの畑の小屋に入れて置いた白菜をとりに行った折に道端に、たった一本生えていた。
 一見、ごく普通のキノコの様子であるが、よく見ると布のような広いツバが目を引いた。また、ツバから上の柄は黄肌色でヒダとの接点の部分がリング状に白肌色である。
 柄は、微かに縦しわがあり縦に裂けやすい質である。
 家に帰って図鑑で調べたが、オオシワカラカサタケ、シュウゲンジ、ウスキモリノカサなど候補があげられたが何れも同定には至らない。専門の方の指導を受けた結果コガネタケであることが分かった。
 食用に分類される図鑑が多いが、食中毒例も挙げられ要注意とされている。学習研究社の「日本の毒キノコ」に「腹痛、嘔吐、下痢など胃腸系の中毒を起こすと記されている。
 
(撮影日2013.11.25下石黒)

           膜状の広いツバ

撮影日2013.11.25下石黒
解 説
ハラタケ科
 夏から秋にかけて、林地、道端、庭地や田の畔などに多数群生する。
 傘は径5〜15、柄の長さは8〜15で共にで同色の粉に密におおわれている。
 ヒダは密で、初め黄白色で後に黄土褐色になり、柄は基部がふくらみ、しばしば縦じわがあり上部に大きな膜質のツバをもつ。
肉は淡黄色、一種の強い匂がある。
 食用に分類されることもあるが、中毒例も少なくなく要注意。