カワラタケ
暮らしとの関わり
 カワラタケは石黒に限らず、林に入れば必ずと言ってよいほど目につくキノコである。
 色が様々で紋様により濃淡があって美しい。
 食用にならないことが分かっても目をひきつけるのはこの紋様の美しさである。
 色の異なるカワラタケ(同定に確信はない)と思われるものを集めて見たいと最近心がけている。→カワラタケの色のいろいろ
昔は庭先に立ち木を切ってきて物干し竿を立てたが、その木にこのカワラタケが生えたことを憶えている。林の中とは限らずいたるところで目にすることの出来るキノコと言ってよい。


〔写真2005.10.12下石黒〕

解 説
サルノコシカケ科
 広葉樹を侵食する代表的なキノコ。春から秋に広葉樹の枯れ木に重なるように群生する。
 このキノコに侵されると木は白くカイメン状に腐食する。
 傘は半円形で薄いが強靭な革質で腐りにくい。傘には年輪状の模様があり直径1〜5p、厚さ1〜2mm。表面の色は変異が多く、黒、褐色、黄褐色、灰褐色と様々である。裏は白〜汚黄色。近年、カワラタケの制癌性が研究され制癌剤が作られている。
 名前の由来は重なるように生える様が屋根瓦のように見えることによる。