カラカサタケ
暮らしとの関わり
石黒のブナ林でしばしば見かける大型のキノコである。石黒では食べる習慣はなかった。
 傘のスポンジのような感触から食べられるようには思えないが癖がなく美味しいと言われる。スポンジ状のため、握って放すと元の形に戻ることから「ニギリタケ」の別称もあるという。
 西洋でも「パラソルマッシュルーム」の名で親しまれ食用にされるそうである。

(写真2007.10.17 下石K)


       鱗片のつく傘の表面

撮影日2010.10.8 下石K

         全体の姿

撮影日2007.10.17 下石K


      幼菌との傘の大きさ比較

撮影日2010.10.3 下石K(成菌は傘を置いたもの)


解 説
ハラタケ科
 夏から秋にかけて広葉樹林、竹林内の地上、または草地に生ずる。
 傘の径は8〜20p、はじめ球状で後に中央が盛り上がって平らに開く。肉は成熟すると綿状になり弾力がある。
 柄の長さは15〜30pで根本はふくらむ。表面には灰褐色の小鱗片がつき、だんだら模様となる。
 ツバは厚く後には動かすことができるようになる。
 食用となるが生食は禁物

      つば

撮影日2010.10.8 下石K

    茎の内部

撮影日2010.10.8 下石K