ホソヤリタケ
暮らしとの関わり
 ホソヤリタケとは今日(2010.10.13)、初めて出会った。
 村のキノコに詳しい方からの連絡をもらい急いで出かけた。天気予報は曇りであったが、米山が雲に隠れていたので雨が危ぶまれた。案の定国道353に入らないうちに小雨となった。
 しかし、石黒方面の空は明るい。黒姫山もすっきりとみえるから石黒は晴天であろう。
 案の定、小岩トンネルを出ると秋の日差しが心地よい晴天であった。下石黒で車をおり、早速、案内してもらい村の林道を二人で歩いて目的地に向かった。
 途中、たわわに実が付いたヤマナシ(未同定)を見て、宮沢賢治の「やまなし」に話が及び渓谷の川底から眺めについて話している内に目的地についた。
 ホソヤリタケは、想像以上に細くて長い。林床に焼き鳥用の竹串を数十本立てたという有様である。中には耳かき楊枝のように頭部の曲がったものも見られる。(伸びるときに障害を受けたものか)
 いつもの事ながら、故郷の草木などとの初めての出会いには不思議な感動を覚える。
 案内してもらった方の話では、今年は発生する菌類の種類が実に豊富であるという。時期を逸することなく是非観察したい。

(撮影日2009.9.23 下石黒 )

   枯れ木の枝から出た様子

撮影日2009.9.23 下石黒

          手との比較


撮影日2009.9.23 下石黒
解 説
シロソウメンタケ科
 広葉樹林の枯れ葉や枯れ枝の上(左下写真)に発生する。
黄褐色で針金のように細く長いキノコで高さ3〜15pで中空(上写真)
 頭部はコン棒状。柄の長さはは1〜5p。頭部と柄の境目は柄の方が色が褐色のため区別がつく。
 頭部は細いが弾力があり曲げても折れることはない(上写真)
 名前の由来は細くて直立する姿による。


      群生

撮影日2009.9.23 下石黒


 頭部の曲がった個体

撮影日2009.9.23 下石黒