ヒトクチタケ
暮らしとの関わり
 枯れた松の木に、小さなアンパンのようなキノコが生えているのが目を引いた。近づいてみると、お菓子のような美味しそうな形と色合いのキノコである。
 多孔菌科に属するが、外からは多孔面は見られない。下面は白褐色斑紋のように見えるが、成長につれて皮がはがれ落ちて下地の色が現れるらしい。若い菌をみると確かに上面と同様艶やかであるが、よく観察すると上面に比べると色が薄いようだ。

(撮影日2010.5.19 大野)


       上面〔撮影ミスで上面は白飛び〕
撮影日2010.5.19 大野


解 説
サルノコシカケ〔多孔菌〕科
 マツの枯れ木の幹や枝にに発生する。全体は名前の通り一口大でクリの実に似ている。上面は光沢を帯び、下面は褐色の皮が剥げ落ち白色の下地が現れ、やがて丸い穴があき胞子を散布する。
 枯死まもない松に多く見られる。
 不食。


      発生の様子
撮影日2010.5.19 大野

       切断面
撮影日2010.5.19 大野