ヒイロタケ
暮らしとの関わり
 鮮やかな緋色でよく目立つキノコ。
 石黒ではブナ林の中でよく見かけるが、道端の倒木にも生えていることがある。中には段状に幾重にも重なって生えているものに出会うことがある。(下写真)
 似たキノコに「シュタケ」があるが傘の裏の管孔が1oに3個の大きさであり、1oに6〜8個もあるヒイロタケより〔管孔が〕大きい。

〔写真2006.8.17 寄合〕

       2段になったヒイロタケ

写真2007.7.12下石黒

 縁に見られる縞模様(上の個体より成熟体)
写真2007.7.12下石黒
解 説
タコウキン科
 広葉樹の枯れ木や倒木に発生する。
 傘は半円形で柄はなく、幅5〜10p。厚さ5〜6o。裏〔右上写真〕には管孔が密にある。〔右下拡大写真〕
 色は鮮やかな朱紅色であるが次第に白く色あせる。肉はコルク質〜皮質。断面は濃淡の縞模様を表す。管孔は長さ1〜2o、径は微細で1oに6〜8個、肉眼では明確にとらえられない。
 似た種にシュタケがあるがヒイロタケより肉厚であり裏の孔口が大きいことで区別できる。


  断面の縞模様と管孔

写真2007.7.12下石黒