フクロツチガキ
暮らしとの関わり
 石黒では「ケブダシキノコ」〔煙出しキノコ〕と呼び、子どもの頃からなじみのあるキノコである。
 秋に栗拾いなどに林に入ると群生していることがあった。キノコの中央の球状の袋を押すと煙のように胞子が噴出す、それが面白くて時には探したものである。
 今でも出会うとつい指で押してみたくなる懐かしいキノコである。

〔写真2005.10.13 下石黒〕

解 説
ヒメツチグリ科
 夏〜秋に林の中の落ち葉の堆積したところに発生する。
 この属の中では大形菌。幼菌は球形で球の真ん中に突起がある。
 外皮は5〜7に裂ける。中の球体は径2〜3cm。押すと球の上の穴から胞子を煙か埃のように飛ばす。
 食用にはならない。
 名前の由来は中央の球形の部分の周りで襟巻き状に裂けることによる。
 学名は「地上の星」という意味だという。