アシグロタケ
暮らしとの関わり
 ブナ林の腐った倒木などによく見られるキノコである。薄い傘であるが引っ張ってもちぎれることはない。一見おいしそうな感じで、採ってみるのだが手にしてみると傘が薄く皮状で食用にはならないことが分かる。
 石黒では食べられると言う話は聞いたことがないが、キノコ通の人はダシにすると昆布のような味が出ておいしいと言う人もいる。

〔写真2005.10.13 下石黒〕

解 説
タコウキン科
 夏から秋にかけてブナ帯の広葉樹の朽ち木や朽ち株などに発生する。
 傘は円形から腎臓形で薄く波打っている。肉は白く強靭な皮質であるが乾くと折れやすい。表面は淡い栗色から濃い栗色で滑らか。傘の裏は白色で孔は非常に細かい。堅い皮質でそのままでは食べられない。
 乾燥してダシに使えるが菌臭が強いといわれる。
 名前の由来は柄のもとが黒いことによる。
不食。