出稼ぎ先より 1 大橋与作 時下厳寒の候ですが、千葉は一度も降雪がなく、故郷石黒に比べれば春の陽気であります。役場職員の皆様には、いろいろとご配慮を賜りありがとうございます。 私どもの働いている会社も、最近に至ってはご多分にもれず、不況風が吹いてきました。→※第一次オイルショック・戦後初のマイナス成長〔補足・編集会〕→昭和の年表 1月までは月に2日の休日でしたが、2月には5日、3月には6日の休日となりました。時局柄仕方がないと思っております。 1日1日の仕事が暇で、休み時間が多いので体は楽ですが収入が減る、これも仕方がないと一緒に働いている仲間と話をしております。 私たち8名、お互いに励まし合って病気、怪我をしないように注意して頑張って働いて帰るつもりでおります。前年働いた時の収入は望めませんができるだけ勉強して成果を収める考えでおります。 8名を代表して近況を報告いたします。乱文にて失礼致します。 昭和50年2月4日 千葉県より 広報誌「たかやなぎ」 |