濁酒づくりについて書かれた古文書
 
 読み下し
                酒作リ様ノ事
白米一升めしにし、
一、白米五升に水五升入、
右のめし、ざるに入れ、米の中に入れ置き、
七日ふたし上にかす在る迄
水、つけ水元つくり水にし、ふかしてよし、八割かけは、白米一斗水一斗、こうじ八升
又がけ、白米二斗水二斗、こうじ一斗二升
意訳文
         濁酒のつくり方について

白米一升を飯にして、まず、白米五升に水五升を入れ、右の飯をザルに入れて冷ましてから米の中に入れて、七日蓋をして上に滓が上がるまで置く。

水は、漬け水を元作りの水にし、白米は蒸かしてもよい。

八割がけは、白米一斗、水一斗、麹八升

又がけは、白米二斗、水二斗、麹一斗二升加えて作る

(読み下し文・意訳文 文責 大橋寿一郎)