Tさんの便りから 2005.3.25

 石黒にもやっと春らしい陽気となり、厳しい冬から抜け出した感じがしてきました。
 先日(3月20日)いつまでも家の中が真っ暗なのがいやになり、何とかして居間の裏の窓を横井戸のようにして掘り出して窓ぎわの雪をスノウダンプで引っ張り出して窓の落とし板を2、3枚はずすことが出来ました。
 軒下はほんの少し屋根と離れているだけですっぽりと家を取り囲んでいます。ちょうど、井戸に横穴を開けたようなもので直接、日光は入らないのです。
 それでも、どうにか、2ヶ月ぶりに日中、電灯をつけなくともいいようになったので電気料金も大分違ってくるのではないかと思っています。
 今冬はこのような大雪となって毎日雪堀の連続でした。先日は仕事が過ぎたのか右手の指五本とも中風になったように動かなくなり、すぐに病院に電話をしたところ、疲れから来る症状であろうから温湿布をしてよくマッサージをしなさいとのことで、やってみたら2時間ほどで元通りになりほっとしました。それで、今日は雪堀りを休み朝から横になったりして体を休めています。
 今日は、本当に久しぶりの晴天で太陽の光が掘り出した居間の窓から感じられます。今年の冬ほど太陽の光を心から有り難く思ったことはありませんでした。
 今年は、近年では大雪の方で、私が測ったところでは1月390p、2月360p、3月は16日で100p、昨年の暮れには100p降雪があり、合計では少なくとも10mは降ったものと思います。
 私も80才に近くなりましたが家と作業所、土蔵の雪堀を何とかやって冬を乗り越えられたことに感謝しています。腰も曲がりあちこち故障の多い体で大雪の冬を乗り越えることの出来たのは気力があったからこそできたのだと、夜、布団の中で1日1日生きていることの有り難さに感謝しています。(後文略)