クズ布団   
                     
 昔は、9尺〔約3m〕×2間〔4m〕か、9尺真四角の寝室の床に藁クズを入れてムシロやゴザを敷いて、その上に敷布団を敷き夜着をかけて寝ていました。
 また、中には座敷全体に藁クズを入れてムシロを敷いて生活をしている家もありました。そんな家に母親につれられて行って珍しく、わざと跳んだり跳ねたりして怒られたことを憶えています。
 その後、布団皮に藁クズを入れてクズ布団を作るようになりました。クズ布団になると部屋にクズが散らかることもなくなりました。
 また、昭和30年(1955)以前は、土間にクズを入れその上にムシロを敷いて生活している家もありました。しかし、衛生上問題があり、合併後は町の指導で板張りに改善するようにとの指導がありました。
 居谷では、重立衆が杉の木を提供するなどして改善をはかりました。
 また、当時は、戸の代わりにムシロを下げて置く家もあったのですが、それもこの時に木の戸に替えられました。
         文・居谷 田辺雄司