ようぎ(夜着)

 
 石黒ではヨウギと呼んだ。おそらく夜着の意味であろう。
 ヨウギは主に冬季の掛け布団であり、肩がヨウギの袖でしっかりとガードできるので冷気が侵入せず温かい夜具であった。
  昭和の二十年(1945)代までは、石黒では毛布などは使わず、夜着の下に着ていた綿入れ着物をかけて寝た。しかし、綿の質が低下すると重いという欠点があった。

 筆者が6才の時に死んだの祖父は、末期のころは天井張りからヨウギを釣って使っていたことを憶えている。

資料→ヨウギの思いで