大型カケヤ 
 昔の人は力持ちが多かった。上のような大型カケヤは大抵の家にあったものだ。
 太い杭を固い土に打ち込むには、確かに重量のあるカケヤが有効であるが、重量20sを超えると柄をもって振りかざすだけで疲れてしまう。
 だが杭の頭に向けて落とすだけで効き目は抜群である。当たりもケヤキの節の部分を使って割れを防いでいる。
 筆者の経験からいえば軽すぎるカケヤよりはこれくらい重いカケヤの方がましである。ただし、それは若い内の話である。80歳に近い今の自分には果たして振り上げられるかどうか分からない。

※上写真カケヤの重量20kg。

補説−大型カケヤ