ンマエゴアゲカギ 
 ンマエゴアゲカギとは、馬屋の敷きワラを取り替えるときに使
うカギでる。
 上の写真に1.8mほどの長さの柄がついていて 先の鉤で敷きワラを引き出す。引き出した敷きワラは家の近くに積み上げておくと自然発酵して上質の堆肥となる。
 冬には馬屋の外側入口の雪を掘り引き出す道と、除雪して積む場所を作る必要があり大変な仕事であった。
 子どもの頃、真冬、馬屋から馬を土間ニワに引き出しておいて、外に面した入口から雪を掘り上げて馬の敷き藁を、このカギでラクダ色のシャツ一枚で引き出していた姿が目に浮かぶようだ。