石臼目立て具
昔は石臼はどこの家にもある粉ひきの道具であった。
その石臼の目立ては、石屋(村には石屋という屋号の家があった)に頼んで行う人が多かったが中には自分で上の写真のような用具で根気よくする人もいた。
石臼の用材はふつう安山岩が使われた。安山岩はきめが粗く目が減っても表面が滑らかにならずざらつくので長く使えるからだという。
溝線は左の図のようなものが一般的で挽くものにより8分されたものもあったという。
目立ての時には目立て具の重みだけを使って適度な勾配の溝を掘るのには熟練を要したという。
石臼の溝線