ドンボ(トンボ)ミノ
 石黒では、ノメシミノと共によく使われたミノである。背負い具としての機能が優先しているが、肩の部分のワラを長くして雨具の機能も考慮されて作られている。
 しかし、昨日(2014.7.20)門出集落で調査を行った「古古路の会」の会長五十嵐さんと本サイトを見ながら3時間ほど話を聞くことができた。その中で、ドンボミノの肩の部分の長い藁の部分は草などを背負った場合に体に直接当たることを防ぐ役目もあるとの話をお聞きしてなるほどと思った。
 名前のドンボミノの「ドンボ」は石黒の方言でトンボ〔蜻蛉〕のことであるが、ミノ全体の形はトンボの形に似ているようにも思われる。名前の由来は、このことと関連があるかも知れない。ちなみに、東頸城、十日町方面でも「ドンボミノ」と呼ばれたという。
 なお、これも五十嵐さんからお聞きしたことであるが、上写真の→印の部分〔右写真〕の編み方は「おさげ編み」と呼ぶものという。いわゆる女の子の髪のゆい方の一種に似た編み方なのであろう。

参考資料→ドンボミノ-2