アンカ
石黒では「アンカ」と呼んだ。中の丸い容器に囲炉裏のオキを入れて、簡単なヤグラを被せて小型の掛け布団で覆い移動式コタツとして使った。集落によっては直に布団をかぶせて使った。ちなみにアンカのオキは灰で覆って火力を弱めて使うのが一般的な使い方であった
特に冬に女衆がツギ(針仕事)をするときなどに活用した。
座敷に設置されたコタツとは異なり、明るい窓際に移動できるため便利であり、仕事の能率が上がった。
(解説指導−矢沢清吉)