オオジュリン | |
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暮らしとの関わり 石黒では出会ったことはない。 写真の個体は、鯖石川河口にほど近い場所で出会った。ファイダーを覗いたときにはカシラダカかなと思ったが筆者にとって初めて出会うオオジュリンという小鳥であった。上写真はメスであるが体全体の色調が柔らかで実に愛らしい感じの鳥である。 1982年版の「新潟県鳥獣図鑑」によれば、新潟県で1965年に鳥類標識調査が行われるまでは迷鳥(まよい鳥)とされていた。しかし、柏崎市安政町と豊栄町の福島潟で標識調査をしたところホオジロ科の中では非常に多い種であることが分かった。 上写真の個体も安政町で撮ったものであるが、このあたりには昔から多くのオオジュリンが見られたものらしい。 オスの方は、体の色調がメスに比べて高彩度であるが、向後、出会いのチャンスが自分が元気なうちに訪れることを願っている。 2015.4.2の今日、喜寿を迎えた筆者には、こうして動植物たちとの出会いを求めて自由に出歩けるのも、まさにお陰様としか言いようのない恵みの中で初めてできることであり大いなる汝に感謝している。 また、草木鳥獣との出会いも歳とともに興味が深まってきた。同じ惑星に生きる仲間である彼等と対話することはできないが、それだけに一層教えられるものが大きいようにも思われる。 写真2015.3.28安政町 ![]() |
解 説 ホオジロ科 主として平野部の河川や湖沼周辺の草原や農耕地、湿原等に生息する。秋季や冬季は小規模な群れを形成する。 体は、カシラダカによく似ているがやや大きく全体の羽の色が薄い。 全長14〜16p。翼は赤褐色の羽毛で覆われ、濃い縞模様が入る。オスの冬羽は頭部は赤褐色で、夏羽では喉にかけて黒くなる。嘴の基部から頬に向かう斑紋は白い。また、頸部から腹部は白い。メスは頭頂部と頬が褐色で眼にの上の眉状斑紋と頬線は黄褐色。腹部は灰褐色の羽毛で覆われる。 食性は雑食で、種子、昆虫等を食べる。 鳴き声は「チュウイ、チュウイ」と聞こえる。 拡大写真 ![]() 写真2015.3.28安政町 |