チカラシバ | |
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暮らしとの関わり 別名「ミチシバ」とも呼ばれるだけに、昔は、農道や山道に生えているのがよく見られた。今では舗装された農道の縁に多い。 チカラシバは、逞しい雑草の頂点に位置するような植物である。人間の足で踏まれる植物は根が発達するとも言われるが、まさにチカラシバの根はしっかりと大地つかんでいる。 筆者が子どもの頃(1945)の石黒の山道には、チカラシバが所々に堂々たる姿で君臨していた。踏み固められた道の地中に根を張っているから、4,5人の子どもの力ではびくともしなかったものだ。 坂道の多い石黒では、こうした雑草(シバ、オオバコ、カゼクサ、チカラシバ等)が、農道を覆い土砂の流失を防いでくれた。だが、人通りの多い村道あるいは山道には、こうした草たちが生えることもできず雨が降るとぬかるみと化した。 朝露をいっぱいに浴びたチカラシバの美しさに思わず足ひきとめられることもある(右下写真)。→参考写真 しかし、近頃は農道の舗装化と草刈り機が使われるため、道に我がもの顔で生えているチカラシバは、だんだん見られなくなっている。 (写真2004.10.29下石黒 右上2007.10.4寄合) 朝の様子 ![]() 写真2007.10.4寄合 ![]() 写真2017.10.8新田畑 朝のチカラシバ ![]() 写真 2018.9.19 下石黒 土手のチカラシバ ![]() 写真2006.10.14寄合 初冬のチカラシバ ![]() 写真2010.12.5 下石黒 海辺のチカラシバ ![]() 写真2012.10.8 笠島 ![]() |
解 説 イネ科 全国の日当たりの良い道ばたなどに生える多年草。 根は非常に強く発達していて手で抜くことは難しい。 茎の高さ30〜60p。葉は幅5〜8oの線状で根本から多数密生する。細長い円柱形の基部はやや広がるように伸びて〔左上写真〕葉鞘でつつまれている。 葉は線形で幅4〜7oほど。根生葉の基部は紫色。 秋に葉の間から出る真っ直ぐな茎の頂に黒紫色のブラシ状の花穂を直立し、穂の長さは17pほどある。 小穂は7〜8oほどの披針形で両性花と不稔花からなり下部の小花は雄性で雄しべが3個あり、上部の小花は両性。小穂の基部は暗紫色の剛毛で取り囲まれる。剛毛には上向きの微毛がありざらつく。 えい果は先端は毛と共に外れ、これが引っ掛かりとなって獣などの毛皮に引っ掛かるようになっている。ヒトの目の粗い衣服にもよく付着して運ばれ散布される。 名前の由来は引っ張っても容易に抜けないことによる。 チカラシバの雄しべ ![]() 写真2006.10.14寄合 えい果 ![]() 朝露に輝く穂 ![]()
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