マイマイガ
暮らしとの関わり
 石黒では普通に見られる。年によっては大発生することもある。
 卵から孵った幼虫が糸をはいてぶら下がり風にぶらぶら揺られて分散する様は誰もが目にしたことがある光景であろう。
 幼虫は典型的な毛虫の風貌で毒々しいが、毒毛はないという。
 また、その食性は極めて広く、実に300種以上に及ぶ。
 大発生時は広葉樹の葉をすべて食べ尽くすが、ミズキキアシドクガに食害されたときのようにすぐに葉が再生する。 しかし、針葉樹のカラマツなどはそれができないために樹勢が弱り病虫害によって枯れ死することもあるといわれる。
 今日〔2014.7.26〕の新潟日報に「五泉など各地 マイマイガ大量発生 かぶれる恐れ」という見出しの記事が掲載された。羽の鱗粉が肌や目につくとかゆくなると注意を喚起している。
→参考資料

(撮影日2007.9.9 上石黒)

    マイマイガの卵とメスの毛


撮影2006.10.25日下石黒

解 説
ドクガ科
 北海道から九州に分布。
 開帳オス45〜61o、メス62〜93oで成虫のオスとメスは、色や大きさが異なる。
 成虫出現月7〜8月。メスは樹木の幹などに、じっととまっていてほとんど飛翔しない。
 卵は200〜300粒かためて産み付け、表面をメスの毛で覆うため黄褐色をしている。(写真左下)
 幼虫の体長は約50o。食餌植物は、サクラコナラクリケヤキハンノキバラヤナギナナカマドなど多数。
 夜行性で昼間はじっとしていて夜になるとせっせと葉を食べる。
 卵で越冬し4月ごろから羽化する。
 名前の由来はオスの独特の飛び方による。



    マイマイガの卵

撮影2006.10.25日下石黒

   マイマイガの幼虫

撮影2007.7.25日下石黒