本文 №15
意訳文
(
茶色文字下解説参照
)
読み下し文
あわ(
粟
)・ひえ(
稗
)の殻(から)は、
稲村
(いなむら)
、茅巻
(かやまき)
で囲って保存し、よし山、芦
(あし)
原、荻
(おぎ)
、薄
(すすき)
、
秣場
(まぐさば)
の枯草に至るまですべて刈り取り、牛馬の餌
(餌
料の粮
)
に用いるべきである。
それからまた、牛馬の
馬口労
(ばくろう)
が使う歳の文字は、先ず牛はグ二歳三歳、シ四歳、カイ五歳、コウ六歳
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粟・稗穀(ひえがら)は、いなむら(
稲村
)、茅巻にてこれを
囲
(抱)
い。
ヨシ
山、あし原、荻、薄、秣場の枯草に至るまで刈り取り、牛馬(ぎゅうば)の餌料(かいりょう)これを用(もち)うべし。
さてまた、牛馬(うしうま)の馬労(ばくろう)に歳の文字。先ず牛は
グ
二才、
サン
三才、
シ
四才、
カイ
五才、
コウ
六才
用語解説
稲村-いなむら→
藁の茎を編んだもので冬囲いなどに使う。
茅巻-かやまき→
カヤを巻いて囲うこと
秣場→
牛馬の餌とする草を刈る場
馬労-ばくろう→
馬のよしあしを鑑定したり売買する人。馬の病をなおす人→博労。
※
カタカナで表記した文字は馬労による牛馬の売買で使う特殊な言葉であろうか
。
○読み下し文 備考
「抱」と思われる文字は解読できないが、
抱
は
漢和辞典によれば「両手でかこむ」という意味もあるのでこれを当ててみた。
※
カタカナで表記した文字は特殊文字で表記できない
。