本文 №10
意訳文
(
茶色文字下解説参照
)
読み下し文
乗物
一挺
(ちょう)
は六人、
山籠
一挺は四人掛りで持ち運び、一人割り当ては五貫目であこと。
長持ち
の貫目は、ことごとく軽重があるが、其の外は一人五貫目を目安に継ぎ合うことが順守すべき決まり(
御大法-ごたいほう)
である。
常日頃、
御公儀様
を重んじ、御料
(
料
は
領
に同じ)
及び私領の御代官を敬って、
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乗り物一ちょう(挺)は六人、やまかご(山籠)一挺は四人掛り、分けもち一人(いちにん)は五貫目なり、長持ちの貫目は軽重これあり、そのほか一人五貫目のつもりをもって継ぎ相い候こと御大法なり、
平生、御公儀様を重んじ、御料(ごりょう)、私領の御代官を敬い
用語解説
乗物-のりもの→
「
乗
物駕籠」
の略。身分の高い人が乗る引き戸のある特製の駕籠
山籠(やまかご)→
粗末な籠、網代の屋根で周囲の囲いはない。
長持(ながもち)→
衣類や調度などを入れて保存したり運搬したりする蓋のついた大箱→※民謡 長持歌
御料→(御領)
江戸時代、幕府直轄領のこと
御公儀様→
幕府・将軍を指す。