20101111  今日までの世界に対する我々の常識を、そろそろ変えるべき時が来たのではなかろうか。
 つまり、「国家や民族の対立、宗教対立などを乗り越えることは、到底不可能」という固着観念を捨てるべき時が来たのではないか、ということだ。
 交通機関の発達は言うに及ばず、インターネットによる情報の流れが世界の隅々まで行き渡る未来社会は間近い。
 各国の人々が自由に行き交い、自動翻訳ソフトの開発により世界中の人々が個々に、自由に話し合うことができる時代もまもなく到来するだろう。
 だが、それだけで世界が好ましい変革をとげるというわけにはいかない。そこには、なにより共通の理念(理想)がなければならない。
 そして、これが最も大切なことだが、その理念を実現するために「真の対話(互いが人格を傾けて行う対話)」が行われなければならない。
 国家同士では難しい真の対話も、個々人の間なら可能であろう。
 世界を変えることを政治のみに期待し、ただ失望しているだけでは、埒があかない。これからは、民衆個々人の力で政治を変え、世界を変えていく時代だ。
 こうした考えを「甘い」と一笑に付す人も多いだろう。しかし、それでは何一つ始まらないのだ。
 私は、その人に問いたい。「ではあなたの考えを聞かせて欲しい」と。まさにここから真の対話が始まるのだ。
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