第二室戸台風よる高柳町の被害
 昭和36年9月16日、第二室戸台風は新潟気象台開設以来最大の台風であった。16日の9時すぎに室戸岬西方に上陸した台風は午後5時頃に新潟県に接近した。そして、午後7〜9時にかけて高柳地区を通過した。
高柳町での最大風速は52m〔室戸岬西方に上陸時の最大風速66.7 m/s、最大瞬間風速84.5 m/s以上 〕に達した。
 高柳町史によれば、昭和36年の第二室戸台風に関する事務報告の記録は以下のとおりである。

○午後7時40分 岡田、朝賀石松家屋倒壊の報あり。
○9時40分、山中、村田三蔵家屋倒壊の報あり、負傷者収容のため病院自動車さしむける
○9時26分 増築中の高柳中学校合掌部分被害の報あり。
○9時50分 病院屋根被害の報告を受け、菅井町長状況検分応急措置を指示。
○10時50分 消防団長の指令を受け、二分団員10名が山中部落応援のため出勤。
○11時 荻ノ島・門出方面電話不通被害被害状況不明のため、小川消防主任・米山正明連絡に出発、午前2時30分帰庁。
○9月17日 議会代表町当局消防団本団幹部が5班に分かれ、災害見舞いをかね各集落被害状況を調査
〔以下略〕

結局、
高柳町での被害は、死傷者11名〔死者2名〕、家屋全壊3戸、家屋半壊157戸の被害であった。

※なお
全国の被害状況は下記のとおりであった
  • 死者: 194 名
  • 不明者: 8 名
  • 負傷者: 4,972 名
  • 住家全壊: 15,238 棟
  • 住家半壊: 46,663 棟
  • 床上浸水: 123,103 棟
  • 床下浸水: 261,017
                      参考文献 高柳町史他