コハクチョウ | ||||||
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暮らしとの関わり コハクチョウはオオハクチョウと共に、柏崎地区では、西山町の長嶺、五日市や刈羽村の池に毎年、数百羽が飛来し親しまれている。 長嶺の池や五日市の池ではクズ籾やパンくずなどの給餌も行われている。だが、とくに、コハクチョウは昼間は刈羽などの水田に移動して餌をあさりに出かけて夜間を池で過ごすことが多いとのことだ。 ところで、ハクチョウが、冬季の水田に出かけて食べる餌は、どんな植物であるのか興味のあるところだ。 想うに、下写真のように多くのハクチョウが食べているのは、落穂の外は、稲の二番穂、越年生の草などあろうか、おそらく、小さな水草の葉や茎、根に至るまで食べるのであろう。とはいえ、筆者が子どもの頃に、どこの田で見かけたオモダカ、アギナシ、ウキクサなどは除草剤の使われている現在は殆ど水田の中にで見かけることはない。 できれば、現場に出かけて調べて見たいものだ。ちなみに数年前、カラスが冬季の水田の稲株をつついて餌取りをしている様子を見て実際に調べてみると短いミミズのような環形動物が多くの株の中に確認されたことがある。 ハクチョウの餌も、是非、現場にでかけて観察してみたいと思う。 写真 2016.2.18 西山町二田 水田で餌を取るハクチョウ (1) 写真 水原 2018.1.20 水田で餌を取るハクチョウ(2) 写真 2023.3.4 柏崎市新道方面 撮影 竹内美博 |
解 説 カモ科 ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季には、ヨーロッパ、日本、中国、韓国などに渡来し越冬する。越冬地から繁殖地までのコハクチョウの飛行距離は約4000qに達すると言われている。 体の全長115〜150p、翼開帳180p〜225pの大型。翼長はオス50〜57p、メス51〜56pほど。 全身の羽は白色で幼鳥時は灰色を帯びる。 上くちばし基部から鼻孔にかけて黄色い斑紋が入るが、コハクチョウは斑紋の先端がオオハクチョウのように鋭角にとがらない。(下比較写真) また、オオハクチョウに比べてやや小型である。 餌は植物性で草の実や水草など。 名前の由来は、オオハクチョウに比べて少し小型のことによる。 日本から繁殖地への渡り 作図−編集会
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