ハナニガナの大群生 | |
撮影2011.5.28田塚 |
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自宅に近い新興住宅地に隣接した場所にグラウンドがある。西側から東側にかけて広葉樹林に囲まれ、春にはヤマザクラやホウノキ、ウワミズザクラの花が咲きほこる恵まれた環境にある。 20年ほど前には休日ともなると野球やサッカーに興じる子どものたちの元気な声が朝から夕方まで絶えなかった。 ここ数年、市街地周辺の植物の撮影にこのグラウンド周辺に出かけるが、今は、子どもの姿をほとんど見かけない。 今年も4月から、マムシグサの撮影に定期的に通っているがグランドで遊ぶ子どもに出会ったことはない。5月の連休にも3回訪れたがゲートボールの練習をする一人の老人を見かけたのみである。 その後、週末から日曜にかけて何度か訪れたが子どもの姿はなかった。 つい先日、訪れるとグラウンドに生えたハナニガナが開花して一面に黄色の絨毯を敷いたような景観であった。花の中を歩いてみるとグラウンド周辺部にはサワヒヨドリやゼンマイ、ヒヨドリジョウゴ、ドクダミなどに混じってアカメガシワなどの樹木の侵入も始まっている。 子ども達は、どこで何をしているのであろうか。家に閉じこもってコンピュータゲームに興じているのか。それとも学習塾で猛勉強中か。 ふと、60余年前(1950代)、石黒の村の狭い神社境内や村の道ばたで遊んでいた筆者の子ども時代を思い出した。 来週に訪れた時には一面のハナニガナが踏み荒らされていることを期待したい。これほど大きな群落となると自家中毒による消滅の危機にあるハナニガナも子ども達を待っているのではなかろうか。 |
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