アブラナ(野生化)
暮らしとの関わり
 ここ20年程であるが、自宅の近くの幅2mほどの排水路の周りに野生化したアブラナが見られる。除草剤の撒かれる場所ではないためか、毎年、同じ場所に自生し続けている。近くに畑もあり、アブラナも数株は植えられているが、初めは、その種が飛んできたものであろうが今では独自にその場所で世代交代を続けている様だ。
 筆者の観察では全体が白味を帯びていないのでセイヨウアブラナではないように見受けられる。いわゆるアブラナであろうと思われる。
 WEB上で調べるとアブラナは異種間交配しやすく、アブラナとセイヨウアブラナ、さらにカラシナとの雑種が見られ区別がつきづらくなっていると言われているようだ。
 この場所は、散歩道付近でもあり、来年は念を入れて観察をしてみたいと思っている。
 今年は希に見る暖冬であり散歩道の水路斜面のアブラナの成長も早い。今日(2020.3.5)散歩の途中で近づいてみると食べごろに思われたので2,3本摘み取って帰り、茹でてもらい試食してみた。自家の菜園で育てたものと比べて若干あくがあるがそれなりに美味しい。両種を交互に食べて何度か比べてみたが、野生種の「あく」には甘味も感じられ、栽培種の方が物足らないようにも思われたが・・・・。

写真 2019.3.17 柏崎市藤元町


         3月下旬の頃の様子
  
写真 2019.3.17 柏崎市藤元町

          3月中旬の頃の様子
写真 2020.3.10 柏崎市藤元町

        暖冬で早い開花始まる
写真 2020.3.16 柏崎市新田畑農道

            開花始まる
写真 2020.3.21 柏崎市新田畑農道 
背景-黒姫山

             種子散布後の様子
 写真 2019.3.17 柏崎市藤元町



解 説
アブラナ科
 原種は西アジアなどの畑の雑草で農耕文化とともに東アジアを経由し渡来し、野菜として利用され特に江戸時代より採油目的で栽培されるようになったと言われる。しかし、現在、植物油の原料として栽培されているものはセイヨウアブラナ。越年生植物。
 高さは、1m以上になり上部は枝分かれする。
 葉は基部の葉は柄を持ち先の方が大きく裂片を持ち羽状のようなるものもある。葉下面はやや白色を帯びる。
 花期は4月頃。茎の先方に黄色い花を密集してつける。ガク片披針形の舟形。花弁は倒卵形で先端は円形。基部はくさび型。雄しべは6本中の4本は長い。雌しべは1本、花期が終わると円柱形の鞘となって多くの種子を包む。
 名前の由来は種子から採油することによる。



     春先の頃の様子
写真 2019.3.17 柏崎市藤元町

    例年より早い開花
写真 2020.3.7 柏崎市藤元町

         花


写真 2020.3.24 松美町

      試食してみる
写真 2020.3.5
松美町