ウンモンスズメ
暮らしとの関わり
 石黒では普通に見られる。その多くは灯火に寄ってきたものである。
 体色は迷彩色を想わせる独特なもので最新の戦闘機を連想させる。
 一般にガはチョウに比べ敬遠される昆虫であるが、鱗翅目〔日本では5000種〕の大部分を占めるガは、翅の紋様ひとつとっても地味な中に奥深い味わいがある。また、擬態なども驚きと興味を感せずにはいられない。
 また、形がチョウそっくりな種もあり、昼間に飛翔する種もいることから、チョウとの判然と区別することには無理があるのかも知れない。
 石黒ではガのことを「ベットウ」と呼んだが「別蝶」つまり、「別の蝶」の意味があったのではないかなどと思いたくなる。

参照→スズメガの仲間

撮影日201.9.7 下石黒


解 説
スズメガ科
 本州から九州まで分布。開帳65〜80o。成虫出現期は5〜9月で年2回出現。
 夏に産みつけられた卵から孵化した幼虫は秋に老熟し地中に入ってサナギとなり越冬する。
 幼虫食餌植物はケヤキマユミなど。