松代町に伝わる「ションガイヤ」歌詞概略 俺が日ごろの若い時 小夜の中山、通りかけ、昔馴染みにちょっと逢うた そのまた妹子と道連れに、こちらになびけと つまを引く あたらなびけと、つまをひく 何にてなびこに なびかりょに その方の行く先、妻子ある 私も行く先 夫ある 何にて なびこに なびかりよに 腰にさしたる たましいで ただ一打ちにいたさんと 刀のつかに 手がかかりゃ あわれ おなごは 死出の旅 おなご腹には 子を持ってか その切り口から 子が生まれ 少し離れた 密林に あわれ その子が捨てられる 早くも わが身を隠したる どこの和尚かは 知らねども うばを連れて 通られる 子どもの泣き声 いたさんと あちらこりや こちらと 探すなりや 少しこりや 離れて 密林に あわれ 赤子が 捨ててある そばの清水で取り上げて 早くの我が家へ 連れ帰り 一年かい 二年かい 三年目の明けの春 正月二日の正夢に 京都に上りて 刀とぎ 一年とぎ 二年とぎ 三年目の明けの春 どこのこりや 武士かは 知らねども 刀をとげとて 持ってくる この刀が よい刀 これぞこりや 親のかたきなる 念には念をば 入れてとぎ 豆腐切り 八つ切り 車切り めでたく 親の仇うつ さてもやー えーとなー (資料提供 田辺雄司) |