ワラ
ボウシ
石黒では冬の雨具としてよく使われた。ワラボウシは、スゲボウシや
ミノボウシ
に比べて材料の藁がどこの家にも豊富にあったため多くの家で作られた。
作り方はワラの根元の方を上にして下部を横編みにして頭部から下は段をつけ広くして編んで、両端を持って体を包むことが出来るような造りであった。また、右写真のように左右にヒモをつけて結わえて固定することもできた。
しかし、ワラボウシはスゲを使ったボウシに比べ雪が付着するため、時々ふるい落とす必要があり水分を吸収し易く重いという欠点があった。