上石黒から落合までの旧道について       
                              大橋松寿

 上石黒から落合までの旧道は今どれくらい残っているのだろうか。旧道に興味がわいてきます。
 役目を終えた上石黒から落合までの古い道は林道・農道として変わるか、あるいは草木が生い茂った原野にかえったことでしょう。 

 上石黒から大林まで3つの古い道が私の記憶の中で思い出されます。
       上・下石黒から落合までの三本の旧道
 1つ目は、上石黒から来て校門に入る道を少し過ぎた所で右側の坂を登って、ブナ林の縁をグランド沿いに少し進むとブナ林の中への旧道がありました。登っていくと頂上付近は広大なブナ林で道がやや広くなり、落葉のころは歩くと「かさかさ」と音がして、その音が聞きたくて落ち葉の多いところを探して歩いたり蹴ったりして楽しみました。
 頂上付近で左に行くと大林だが、右に進むと原っぱと田んぼ(地名−そと山)にでました。こんな山の上に田んぼがあり水はどこから来ているのかと思いながらその原っぱで遊んだことを思い出します。課外授業でも時々来たことがあります。
そと山の頂上の平らからの眺め−右手前の山は扇ケヤキ
 
 2つ目の旧道は、ほぼ現在の車道に沿った道で、学校の門の下を通って大林に向かう道で、当時の村役場から登ってきて校門に入る道に入らないで、そのまま進み、左手の崖下の田んぼを見下ろしながら進み、ブナ林のトンネルに入って行き山の斜面伝いに右に回りこんで進み、途中、下石黒への脇道があり、さらに緩やかな登り坂を進んでいくと、まっすぐなかなりの急勾配の道が大林の頂上まで続いていました。(冬の通学時、家から大林までスキーを担いできて、大林から学校まで滑っていった道です)
 3つ目の旧道は下石黒から下石黒の墓場の脇を通って大林頂上に行く道があり、下石黒に行く時はその近道を下って行ったものでした。
                   (大橋松寿 落合出身)