ひとらごと  DATE20250702

      

再会の奇跡に感謝して(八十路半ば“85歳”の同級会)

大橋末治(20250627)

 6月21日、柏崎市高柳町のじょんのび村で「石黒中学校第8回卒業生(昭和31年3月卒)の同級会」が15年振りに実施された。正直なところ傘寿(80歳)を過ぎての同級会は、実現しないものと思っていた。ところが、地元在住の常連幹事2人のご努力と大奮闘の下に“85歳の同級会”が盛大に開催された。奮闘された幹事の“せめて二桁人数の出席を”との願望にもかかわらず、残念なことに、出席者は二人の幹事を含め総数7人の勇者(男性4人、女性3人)の集いとなった。遠路(滋賀、愛知、横浜、東京、埼玉県から各一人ずつ等)からの参加を考えると止むを得ない結果と思われる。

“ナニィー、たったの7人!”と思っていたが、“ヤア、へさだっけネー”の挨拶をし、顔を見合わせた瞬間、笑顔が飛び交った。そして、今日、ここに僅か7人でも再会できたことが何よりの奇跡だとも感じられた。出席者の近況を拝聴すると全員が年齢相当の肉体的悩みを背負っていた。毎日錠剤10錠以上を服用する人、杖がないと歩行困難な人、難聴の人等さまざまである。しかし、出席者全員が我が身の健康寿命の維持には日々積極的に対応しており、その結果が本日の参加に繋がっていたことを改めて知った。

この年齢になると、何かとボヤキが多くなるが、出席者の中には前向きの人が多く、日々の生活の中にボランティア活動・軽い運動・楽しい会話などを積極的に実施している人が多かった。何か目的や目標を持つことは精神・健康面の安定にも大いに効果があるように感じた。東京方面からの人達は、車内の会話が弾み越後湯沢駅下車予定が、長岡駅まで乗り過ごしてしまったと云うことで、健康振りを証明していた。何ともうらやましい限りである。

顧みると、先回の同級会は、15年前(70:古希)であった。今回配布された物故者名簿からは、今日迄の15年間は心身共に想像を超える人生の激変期間であったことが実証さている。ふるさと”石黒“も時代の流れと共に人口が激減し限界集落と呼ばれるようになった。過っての賑わいを思い出すと寂しい限りである。しかし、7人の勇者は”次回は15年後の100歳(百寿)で会いましょう“と言って散会した。夢のような話であるが、先ずは、みんなが揃って眼前の八十路の坂を元気で乗り超え、九十路の風に乗り移り”夢の再会“を実現したいものである。(おわり)