ひとらごと   DATE20250707

 

             

“石黒の天水田の稲が渇水で危機的状況”を拝読して

大橋末治(20250803)

 過日(7/29)、石黒HPで“石黒の天水田の稲が渇水で危機的状況”と報じられ大変な状況下にあることを改めて知った。新潟日報でも「酷暑、天水田ピンチ」と落合集落と板畑集落の状況が写真入りで報じられたとのこと、この猛暑の中、実際に作業をされている石黒の皆様の状況を思い察して余りあるものを感じています。当方のTV・ラジオでも、新潟県上越市の渇水状態を報じ、米どころ農家の危機状態と報じています。

 昨今、日本列島各地では猛暑が続き日々記録を更新している。私が子供の頃は“猛暑日“という言葉はなかった。勿論、洗濯機・冷蔵庫・TV等もなかった。情報機関も乏しかったが、体温超えのこれ程の暑さを聞くことはなかったし、体感した覚えもない。子供の頃、親は、むしろ”冷夏“で稲作の生育不良を案じていた。「地球寒冷化」時代到来と言って話題になっていた19601970代頃が奇妙にさえ思われる。今年6月の帰省時に、友人とこんな言葉を交わした。「今年の冬は積雪が多く大変な除雪作業だったが、悪いことばかりではないだろう。今夏は、この反動で水の心配をすることなしで済むだろう」と。しかし、現状は、この有様で残念である。

自然現象は、より大きな規模で刻々と変貌しているようだ。特に、人類のエネルギー活用量が近年うなぎ上りに上昇中で、この影響が大きいらしい。近年、世界的な観測データが蓄積・整備され「科学的にも人類が発生する二酸化炭素の排出が主要因となっている」と実証されているようである。しかし、世界を主導する立場のトランプ大統領のように、これに反撃し何でも自作自演の人もいるので、大いに気になるところでもあるが・・・。

子供の頃は、夏は蚊帳・蚊取り線香・扇風機・うちわ・風鈴、冬は囲炉裏・炬燵・綿入れ・藁(わら)製品でこと足りた。昨今は、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ等身の回りは電化製品でとり囲まれている。TVでは、携帯電話と扇風機を起用に使いこなしながら歩いている若い世代を放映している。さて、半世紀先は、どんな夏・冬が待ち構えているのだろうか?みんなで、早期の地球規模の対策をし、猛暑日越えの”極暑日(?)“の到来など想像もしたくないものである。

おわり