|
て | |
お寺さんが、ござしたら、でえに通して おえてくれ (出居) |
お寺様が、いらっしゃったら奥座敷に通しておいてくれ |
このロウソクは、でぇがあるのう | このロウソクは、長持ちしますねえ |
オニミシを、つかめるてぇがんで、木登りしておってあいまちしたってや | クワガタムシを捕まえるというので、木登りして落ちて怪我したそうだよ |
正月だてぇがんに、手へっぽしょって馬鹿みたいね | 正月だというのに手を折って、ひどい目にあいましたよ |
ふとえでぇこだのう | ふといダイコンですね |
あしたはでぇしこ(だいしこ)だすけ、エキが降るぞ | 明日は大師講だから、雪が降るよ |
おまえ、てぇしょやくやってくんなせぇ | あなた、亭主役をやってください |
てえすりごんぼして、やっとゼン貸して貰った がんそう |
手をすって拝んで頼み、やっと金を貸して貰ったのですよ |
あこのオジは、東京でてぇそう成功した ふぅだ のう | あそこの次男は、東京で大層成功たらしいねえ |
ヤマエモは、てえらの所では、とてもじゃねぇが 掘らんねお | 山芋は平らの所では、とてもじゃないが掘られないよ |
オトッツァ、てぇぼん(てのこぼん)で わりでも御膳を よそわして くんなせぇ (手・窪・盆) |
おとうさん、手(お盆を使わないで)で済みませんが御飯を盛らせてください |
てぇわさしてねぇで、せんせの話をきけや | 手いたずらしていないで、先生の話を聞きなさい |
てぇんでが、えってもらってこえや | 各自が、行ってもらってきなさい |
しっぺたに、できもんが、できて、えたくてえたくて | 尻に、おでき〔でき物〕ができて、痛くて痛くて |
ウサギの仔を、貰えに てごを持って えくえね (手・籠) |
ウサギの仔を、貰いに藁で編んだ篭(日常の暮らし参照)を持って行きますよ |
てぇけに水汲んで来てくれや | 手桶に水を汲んで来てくれよ![]() |
オラ、でぇこ、えぎてって訳でも ねぇんだえね | 私、どうしても、行きたいという訳でもないんですよ |
あしたは、でぇことりしょや | 明日は、大根とりをしようよ |
でぇこなもすてねぇで干して食べますえね | 大根菜も捨てないで干して食べますよ |
おえでぇさもって、持たんねぇがんに、んなが持てるわけはねぇお | 私でさえ、持てないのにおまえに持てるわけはないよ |
あこのアニは嫁もらったてぇぜ | あすこのアニは嫁もらったそうだよ |
んじゃ、あしたえぐってぇだか | それでは、明日行くとするか |
おさま、てっぱやでのう | あんた、仕事が早いね |
ほんに、てづまのようだのう | 本当に手品〔魔法〕のようだね |
あこのジサ、死んでってぇや | あそこの おじいさん、亡くなったそうだよ |
おめぇさん、てこつきが いいのう (手付き) |
おまえさん、手さばきが良いですね |
おらぁ、とてもじゃねぇが、そんなてこごましい事は できねぇて (手・細かい) |
私は、とてもじゃないが、そんな細かで面倒なことはできませんよ |
ちいせぇてしょを、えちめぇ持って来てくれ (@手塩皿A手代) |
小さい皿を、1枚持って来てください |
あのジサ、マンマをてっこもり〔てんこもり〕に 3べぇも喰っておぅ (天向盛り) |
あのおじいさん、ご飯を山盛りに3杯も食べたよ |
てっぱずして、茶碗を落として しっけぇて しまったえね (取り外す) |
はずみで手違いして、茶碗を割ってしまいましたよ |
おめぇは、ほんに手っぱやな おつこだなえ |
あんたは、本当にて仕事が速い男だね |
しぃ ばっか かまうなってば | 火ばかりいたずらするなよ(何度も言っているでしょう) |
ほんに、でほぉで ばっか えうシトだ (出放題) |
ほんとに、でまかせばかり言う人だ |
えぇえ、てましごとにやってるがんだえねぇ | いいえ、暇仕事にやっているのですよ |
てまだくなな、こんげぇな仕事オラえやだえね | 時間の無駄な、こんな仕事私はいやですよ |
わりでも、てめしでトウドに来てくんねぇかえ (手前・飯) |
すみませんが、食事まかないなしで手伝いに来てくれません か |
てもずらを、かぇて えねぇで話を よう聞けや | 手いたずらをしていないで話をよく聞きなさい |
手縄のほが滑りがええの | 手でなった縄の方が滑りがよいですね |
こどしの 十五夜には、シバヤが来るってね |
今年の十五夜祭りには、旅回りの芝居が来るそうですよ |
こらぁ、誰のてのご(てのごえ)だえ (古語−のごう→ぬぐう) |
これは、誰の手拭いだね |
きんな、寺めぇりに えって来ましたて |
昨日寺参りに行って来ましたよ |
ミジナってや(てば)、何喰ってるんだろうのう |
狢とは、何を喰っているですかねえ |
オラこの子は、こどし がっこへでるがんだがね |
うちのこの子は、今年 学校へ入学するのですよ |
そこのオッサマは、嫁を もらやったてんがのう |
お宅の御次男は、嫁を貰いなさったそうですね |
百燭の電気の玉を、どこへ しまったえや | 百燭の電球どこへしまったの |
でんきんばしらには、のぼんなよ (電気・柱) |
電柱には、上るなよ |
おら、でんぐりまわりが 出来るでぇ | ぼく、でんぐりがえりが出来るよ |
とっつぁ、てんぐばれしてくれ (天こう・負ぶわれ) |
とうちゃん、肩車してちょうだい |
でんそでに、ヒガンボウズが えっぺぇ 出てとう (そで →外庭) |
奥の間の外庭に、ナラタケがたくさん出ていたよ |
トッツァ、てんじょ(そら)から、ワッツェを 下ろして くんねぇかえ (天井) |
とうさん、屋根裏から、薪をおろしてくれませんか |
峠のてんじょへ上ると、かしょう崎の海が めるえや |
地蔵峠の頂上に登ると柏崎の海が見えるよ |
ばぁ、人間は死ぬと、てんじょくへ えぐがんかえ (天竺→天) |
ばあちゃん、人間は死ぬと、天国へ行くのですか |
てんじょくいっぺえに黒い雲が広がってきとう | 空いっぱいに黒い雲が広がってきたよ |
あこのジサ、てんじょばしごから落って てや (天井・梯子) |
あそこのおじいさん、屋根裏への梯子から落ちたそうだよ |
むかしや(昔屋)は、サブイんだんが てんじょばりを だえくさんから してもらったえね | 昔の家は、寒いので天井の板張りを大工さんからしてもらいましたよ |
てんでがえって分けてもらってこえ | 一人一人が行って分けてもらってきなさい |
てんでっこがもらに、えぐがんだってぇや (古語→てんでんごっこ) |
各自がもらいに、行くのだそうだよ |
秋になったら、てんとうさん〔おてんとうさん〕が あんげな方から 出やっしゃるわ (御・天道・様) |
秋になったら、お日様があんな方から出なさるわ |
てんなかへへぇるような、ちぃせぇ子だったえね | 手の中に入るような小さな子だったよ |
おらが、子どもんどきは、ゼンメェの綿に 靴下の糸を巻き付けて、てんまりを作ったもんだえや | 私たちが、子どもの頃は、ゼンマイの綿に靴下の糸を巻いてまりを作ったものですよ |