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せ | |
この頃、セがきれて山坂を上らんねぇてぇ (精ー) |
この頃、息が切れて山坂を上られませんよ |
こんげぇに、でっこくなった杉の子(杉の若木)起こしには、せいびを使わんけらできねぇぜぇ。 | このように大きくなった小杉を起こすには2連滑車を使わなければできませんよ。 |
オツコんぜぇに、泣くんじゃねお (際→身分) |
男のくせに、泣くものではないよ |
きょは、せぇえが えっぺぇ あるのう (菜) |
今日は、おかず(菜)がたくさんあるね |
おっか、せぇえばしえっつぇんかしてくれや | かあさん、おかず箸一膳かしてちょうだい |
せぇばしねぇどこでわりでも、まあ、へってくんなせぇ | 狭苦しいところで申し訳ないですが、まあ、入ってください |
こんげんせえぇべえどこで エネコキなんか できねえて | こんな狭いところで脱穀など出来ませんよ |
こどしのシロエモは、俺のせえたけより でっけぇね | 今年の里芋は、わたしの背丈より高いよ |
あのジサは、ぜえまんだすけ咳ばっか するんだがね | あのおじさんは、喘息だから咳ばかりするんですよ |
ねら、せいみつかめにえごてぇ | 君たち、蝉捕りに行こうよ |
まんぞう川のせぎに、ヨォが えっぺえ えたぞ | 松沢川の堰に魚が沢山いたよ |
せきよばこをかさねて本棚作ったえね | 石油箱を重ねて本箱を作りましたよ |
せせなぎじりにおって馬鹿みたえね (せせなぎ+汁) |
下水溜〔台所の水〕に落ちて馬鹿をみましたよ |
ええっせつねぇ、おらぁ、財布を忘えて来たえね |
あら困った(切ない)、私、財布を忘れてきたわ |
こんげぇに せつらのねぇことは、初めてだえね | こんなに気ぜわしいことは、初めてですよ |
せともん は、しっかける からのう | 瀬戸物は、割れるからねぇ |
ジサ、風邪を しいた どきは、背中あぶりが一番だぜ | おじいさん、風邪を引いたときは、背中を囲炉裏で温めるのが一番ですよ |
あこのバサ、せぼんこになって なぁえ (背・盆) |
あそこのおばあさん、背中が丸く(脊柱後湾)なったね |
おら、街のせまっこえ家にぁ住みたくねぇ | 私、街の狭苦しい家には住みたくない |
ほんに、長々 せわんなってもうしゃけねぇ かったぇねぇ |
本当に、長々とお世話様になり申し訳ありませんでしたね |
あのジサ、せんきんで みじょうげ だえねぇ (疝気) |
あのおじいさん、脱腸で気の毒ですね |
ぜんかね(ぜにかね)の問題じゃねぇよ | 金銭の問題じゃあないよ |
おらオッカァ、せんぜぇで 草取り してますえね (古語−前栽→せんざい) |
うちの母さん、家の回りの畑で草取りしていますよ |
川で、せんだくして来ましたて | 川で、洗濯して来ましたよ |
ばさ、雨が、あたってきたすけせんだくもん えれてくんなせぇ | お婆さん、雨が、あたってきたから洗濯物を取り込んでください |
トッツァが、せんそに えぐどきの事は忘れらんねぇ | 夫が、戦争に行く時の事は忘れられませんよ |
えらんもんを買って、ぜんだくなな事 すんなや (銭・だくな) |
要らないものを買って、無駄遣いしなさんな |
時計のぜんめぇを、めえておけや | 時計のゼンマイ巻いて、おきなさ |
ばあちゃん、ぜんめぇもみたのむえね〔たのむぜ〕 | ばあちゃん、ぜんまい揉み頼みますよ |